おろしたての石鹸は非常に滑らかで泡立ちもいいのに、固形石鹸が小さくなってくると泡立ちが悪くなって使いにくいと思ったことはありませんか?
なぜ、せっけんは小さくなると泡立たなくなるのでしょうか?
泡立ちを復活させる事はできるのでしょうか?
最後まで使い切るアイデアとともにお伝えします。
石鹸が小さくなると泡立たなくなる理由とは?
ひとつの石鹸の中には柔らかくて水に溶け易くて泡立ちのよい成分や洗浄力がよいが泡立ちがよくないなどいろいろな成分がバランスよく配合されています。
(石鹸は柔らかくて泡立ちのいいオレイン酸と固くて泡立ちにくいステアリン酸がバランスよく配合されていて、溶けにくく泡立ち易い性質に造られています。)
それがいつも濡れた状態におかれると石鹸の中で柔らかく泡立ちのよい成分がどんどん先に溶け出してしまいます。
石鹸が小さくなると泡立たなくなる理由は、石鹸の中の成分で柔らかく泡立ちのよい成分が先に溶け出してしまうからです。
水切れの悪い状態で置かれていると、泡立ちのよい成分が先に溶け出してしまうので、小さくなると泡立ちが悪くなってしまうのです。
そうならないようにするには、使ったあとしっかり乾燥させることが必要です。
石鹸皿などもしっかり水のきれるものを使うといいと思います。
ただお風呂場などで使う場合は毎回しっかり乾燥させることは難しく、どうしても最後は泡立たなくなってしまいますよね。
その場合、泡立たなくなった石鹸を復活させる事はできるのか、再利用の方法はあるのかを次の章で見ていきましょう。
小さくなって泡立たなくなった石鹸を復活(利用)することは出来る?
1、新しい石鹸につけて使う
単に濡らした状態でつけてもすぐにとれてしまいます。
新しい石鹸と小さくなった石鹸を洗面器などに入れたひたひたのお湯(又は水)につけて
白っぽくなるまでふやかします。
そして表面がふにょふにょに柔らかくなったら両方をくっつけて、そのまま乾かしましょう。
※水分につけすぎると溶けてしまうので、つけ過ぎに注意しいてください。
2、ネットに入れて使う
昔ながらのみかんのネットに入れて使うと最後まで泡立てて使い切れます。
または洗濯用、ストッキング、オクラの入っているネットなどでもできますね。
3、耐熱容器に入れて電子レンジでチン
20〜30秒くらいを目安にレンジから目をはなさず様子をみながら温めます。
フワフワモコモコしてきたらストップ。
電子レンジのマイクロ波で石鹸の中で分子の振動が起こり柔らかくなった石鹸はとけやすくなり、泡立ちも復活 します。
4、細かく刻んで作り直す
小さくなった石鹸をカッターなどで細かく削る。
削った石鹸をビニール袋に入れる。
新しい石鹸を少し加えてもよい。
ぬるま湯を少量加え(石鹸の量により加減)ビニールの上からよくもみ込む。
袋から出し出し丸める(クッキー型などに入れて形を作っても楽しい)
水分が多すぎてベタベタで丸められなければ、その状態のまま使いましょう。
紙コップなどに刻んだ石鹸と水を少量加えて湯煎にかけてもいいですね。
そのまま冷やしてから紙コップをはがすと新たな固形石鹸が出来上がりますよ。
5、厚みのあるスポンジなどに切れ目を入れてその中に小さくなった石鹸を入れて使う。
お掃除や食器洗いに向いています。
まとめ
なぜ小さくなった石鹸は泡立たなくなるのか?常々疑問に思っていましたが、石鹸の成分に理由があったのですね。
柔らかく泡立ちのよい成分が先に溶け出してしまうので、小さくなるにつれて泡立ちがなくなると知り、なるほどと思いました。
最後まで使い切るにはネットに入れて使うのが手間いらずでいいかなと思いますが、お子さんのいる方はお子さんと一緒に細かく刻んだ石鹸をコネコネして石鹸作りに挑戦するのも楽しそうですね。
アロマオイルを加えるとアロマ石鹸になりますよ。