秋になると子どもがドングリを沢山拾ってきて、おままごとや工作に使ったりしますが、ママとして心配なのは、ドングリの中の虫ですね〜。
いつのまにか子どものおもちゃと一緒においてあるどんぐりのまわりに、小さな白い芋虫のような虫がコロコロしていてキャー!!っとなったことはありませんか?
秋、ドングリ拾いは楽しいけれど、防虫対策はしっかりやって安心して家においておきたいですね。
どんぐりの防虫処理の方法をお伝えします。
どんぐりの防虫処理の方法
どんぐりとはブナ科の木の実の総称で、日本では20種類くらいあります。
ひとくちにどんぐりといってもブナやクヌギ、コナラやスダジイ、マテバシイなど大きさや形もいろいろです。
今まで多くの種類のドングリを集めてきましたが、ドングリの中でも特に虫の出てきやすいものがクヌギです。
丸くてころころしているどんぐりで、殻斗(ドングリの帽子)に特徴があります。
クヌギ ↑
このドングリは虫がでてくる確立が高いのでしっかり防虫処理をしましょう。
どんぐりの中の虫を処理する〜茹でる方法
私のおすすめする防虫処理は熱湯で5分〜10分程度茹でる方法です。
しっかり火を通したら中の虫は生きていないのでその後しっかり乾燥させれば何年ももちます。
1、まず拾ってきたどんぐりをさっと洗います。
特に汚れていなければそのまま茹でても構いません。
土がついたままだと鍋が汚れてあとからきれいにするのがたいへんなので、どんぐりが汚れていたら洗ってからの方がいいですね。
※鍋はどんぐり用に用意するのはたいへんなので、普通に料理に使っているものでいいと思います。
2、どんぐりを鍋にいれて、どんぐりが泳ぐくらいの水をいれます。
3、そのときに水に浮くどんぐりがあれば、虫喰いのどんぐりなので捨てます。
4、火にかけて沸騰してから5分〜10分茹でます。
茹でる時間はどんぐりの大きさや量などによっても加減してください。
だいたい10分くらいグラグラさせれば大丈夫です。
5、ザルにあけ水をよく切ったら新聞紙にひろげるなどしてしっかり乾かします。
数日は乾燥させるために出しておきましょう。
水分が残ったまま保管するとカビなどの原因になるので、乾燥は大事です。
※使った鍋はそのまま放置するとアクがこびりついってしまうのですぐに洗うようにしましょう。
鍋があたたかいうちに洗うと汚れがすぐに落ちるので楽です。
どんぐりの中の虫を処理する〜冷凍する方法
1、どんぐりが汚れていたら洗って汚れを落とします。
2、よく水気をタオルなどで取り、ビニール袋に二重にしていれておきます。
冷凍庫に丸一日以上入れておきます。
解凍後はかなり水気がでてきますので、最初はタオルなどの上で解凍して水気が充分にとれたら、あとは新聞紙などにひろげて風通しのよいところでしっかり乾かします。
茹でたどんぐりに比べて水分がかなりでるので、完全に乾燥するまでしっかり乾かすのがポイントです。
どんぐりを茹でた方が、水分が抜けるので乾燥時間も早くすみます。
茹でるのは手間がかかる分、水分が抜けるのは早く乾燥もその分早く進みます。
冷凍はお手軽ですが、解凍後に水分がかなり出てくるので、その後しっかり乾かすのに時間がかかります。
電子レンジで防虫処理をするやり方もありますが、加減が難しく破裂することも多いようなので、あまりおすすめはしません。
マテバシイのどんぐりは虫がつきにくく防虫処理をしなくても虫がでてくることは滅多にありません。が、心配な方は防虫処理をしておきましょう。
マテバシイは街路樹などに使われることが多いので、拾ったことのある人も多いと思います。
殻は固くてツヤがあり、3センチくらいの細長い形をしています。

拾ってきたどんぐりの中からでてくる白い虫の正体は?
拾ってきたどんぐりの中からでてくる白い虫の正体はシギゾウムシやハイイロチョッキリの幼虫です。
どんぐりがまだ小さくて緑色のときに、口吻(こうふん)で穴をあけ、産卵管を差し込んで卵をを産みつけます。
どんぐりの中で卵からかえった幼虫はどんぐりの中身を食べて成長するのです。
秋になってどんぐりが落ちると、中から穴をあけて出てきます。
そしてすぐに土にもぐってさなぎになり冬を越し春に成虫になります。
松ぼっくりの防虫の仕方
松ぼっくりはジメジメした場所から採取したものは、虫がついている場合がありますが、陽当たりのよい乾燥した場所で採取したものはあまり虫の出てくる心配はありません。
何日間か風通しのよい日の当たるところにおいておくだけでもいいのですが、心配なら1晩水または熱湯につけておけば虫が出てくるので、そのあとよく乾燥させれば防虫になります。
1、バケツなどの容器に水を入れます。(念をいれたければ熱湯でもよい)
2、松ぼっくりを入れよく汚れを落とすようにかき混ぜる。
3、松ぼっくりがしっかり水につかるように重しをしておく。
4、4〜5時間そのままに。松かさは水分を与えると閉じてしまいます。
5、松ぼっくりをひきあげます。残り水をみるとほとんど土埃のようなものだけでで、今回は虫はいませんでした。
6、2,3日は松かさが乾燥してしっかり開くまで干しておきましょう。
まとめ
どんぐりを防虫処理をしておくと何年も安心して保存できますので、秋の工作に使ったり飾り物にしたい場合は、防虫処理をしておくといいですね。
松ぼっくりの防虫処理はどんぐりほど神経質にならなくていいと思いますが、気になるようでしたらしておきましょう。