日陰でも美しく咲き冬枯れの庭に彩りを与えてくれるクリスマスローズは近年人気の多年草ですね。
最近は花びらの形や色もバラエティーに富み、いろいろな品種のクリスマスローズを見かけるようになりました。
庭に地植えするとあまり手間をかけなくても数年で株が育つので、株分けして増やしたくなりますが、株分けに適する時期はあるのでしょうか?
株分けの方法と共にお伝えします。
目次
クリスマスローズを株分けするときに地植えの場合、時期はいつがいい?
株分け
クリスマスローズは日陰でも育ち、地植えにしているとあまり手間をかけなくても綺麗な花を咲かせてくれるので初心者でも比較的育てやすい植物ではないでしょうか。
特に何もしなくても毎年咲き続け株も大きくなっていきますが、何年もそのままだと株は徐々に株が弱ってきてしまいます。
年数が経つと芽数が多くなる分、芽は小さなものになってきてしまいますし、勢いのある芽が出にくくなりますので株分けの必要が出てきます。
老朽化した株でも株分けをすると新たな成育力が生まれ株も若返りますよ。
また植えてある植物との間隔などが狭くなったときも植え替えを行います。
地植えの場合はおおよそ6年〜8年くらいが株分けの目安になります。
但し成長が良好で花もたくさん付くようなら無理して株分けする必要はないでしょう。
時期
クリスマスローズの株分けの時期は9月〜11月頃が最適です。
5月から8月くらいは休眠期なので株分けすると株が弱ってしまうのでこの時期は避けてください。
※北海道や東北の寒冷地などでは寒さが早く訪れて生育期間が短くなってしまうので、秋には植え替え・株分けは避けて、早めの8月中旬~8月下旬までに植え替えを行います。
寒さが訪れるまでに根が十分張れるようにするためにです。
または春先3月〜4月くらいでも良いでしょう。
クリスマスローズは夏の暑さが苦手です。
植える場所は夏は半日陰になるような場所を選んで下さい。
(庭植えの場合はギボウシ(ホスタ)や風知草などを近くに植えると夏には葉を大きくて茂らせて適度な日陰を作ってくれ、反対に冬には葉を落とすのでクリスマスローズの日当たりを良くしてくれるのでおすすめです。)
方法
大株になったものは土が固く根が絡み合って掘り返すのに苦労しますが、根を傷めないように大きく周りからシャベルで丁寧に掘りあげましょう。
根についた不要な土を振い落します。
※根を水で洗うのは厳禁です!
根の先にはうぶ毛のような根毛があり土の中の水分や栄養分などを吸収しています。
根を洗ってしまうと根毛も洗い落としてしまうからです。
株を分けるときはあまり小分けにせずに大きく3つくらいに分けるといいですね。
一つの下部に最低3芽くらいはついた株に分けましょう。
芽を傷つけないようにして、園芸用のハサミで丁寧に切り分けます。
植えつけるときは芽が土に埋まらないように気をつけましょう。
あまり深植えすると芽の成長が遅れてしまいます。
植え付け後はたっぷり水やりをします。
クリスマスローズの花が咲かない!株分けしたのがいけなかった?
株分けをするときにクリスマスローズを増やしたいと思って、小分けにしてしまうと育つのに時間がかかり、花が付くまで何年か掛かってしまいます。
株分けの際はあまり小分けにすると花がつくまでに時間がかかってしまうので、最低茎が8本くらい付いている株に分けるといいですね。
また肥料や日光が足りなくても成長が遅れますが、直射日光も嫌います。
夏は半日陰、それ以外は日光を好みます。
クリスマスローズは日陰が良いというイメージがありますが、夏以外は日当たりを好みます。
あと花が咲かないのは、日当たりと言うより植え方が悪くて、成長が悪く花が咲く状態まで成長していないことも考えられます。
クリスマスローズの庭植えに肥料は必要?
放っておいても比較的よく育つクリスマスローズですが、秋に遅効性の肥料を与えると良いでしょう。
夏場は休眠期なので肥料をあげることは厳禁です。かえって株を傷めてしまいます。
地植えの場合、庭土を劣化させる可能性の高い化学肥料は使わずに牛糞・鶏糞・魚粉を混合した有機肥料を秋10月から12月にかけて与えます。
株の周囲に5~10センチ前後の穴を掘り、そこに土と一緒に堆肥を混ぜ合わせたうえで土を被せておきます。
クリスマスローズの周りに生えてくる雑草はこまめに刈り取ります。
そのうち株が育つと葉陰も大きくなり雑草の種が発芽しても日が当たらないので雑草も育たなくなりますよ。
まとめ
クリスマスローズの地植えは株が大きくなると花付きが悪くなってくるので、株分けしてあげると、また元気を取り戻して成長します。
クリスマスローズを株分けで増やしたい場合は小さな株に分けてしまうと、その後花が咲くまで時間がかかりますのでしまうので注意しましょう。
7〜8年は株分けしなくても大丈夫です。