いよいよ没後100年を記念した待望のクリムト展が、東京上野の東京都美術館で4月23日(火)より開催されます。
過去に東京であったクリムト展といえば、約30年前に池袋に当時あったセゾン美術館の「ウィーン世紀末:クリムト、シーレとその時代」展ですが、この時の目玉といえばあの有名な「接吻」でした。
今回、東京では約30年ぶりにクリムトをまとめて見られる(約20点の油彩画)過去最大級の展覧会になますので、楽しみにしている方も多いのではないでしょうか?
目次
「クリムト展ウィーンと日本1900」の見所は?
グスタフ・クリムト(1862-1918)は19世紀末ウィーンを代表する画家です。
クリムトの絵といえば、甘美な女性像と背景に金彩が多用された有機的かつ幾何学的な装飾模様が印象的ですよね。
クリムトの誰もが知る代表的作品「接吻」はオーストリアの国宝的作品として位置付けられているほどです。
その画風がジャポニズムの影響も受けていることもあってか、クリムトの人気は日本で絶大です。
もちろん官能的なテーマで描く作品は無垢な少女、ファムファタールなど女性の様々な魅力が映し出されていて国外でも圧倒的な人気を誇っています。
クリムト没後100年の記念の年に約20点もの作品(クリムトが残した作品は約200点、未完のものも多いため)が東京で観れる展覧会は大変貴重です。
公開されるのは「ユディトⅠ」「ヌーダ・ヴェリタス(裸の真実)」「女の三世代」「ベートーヴェン・フリーズ」など。
特に大作「女の三世代」は日本初公開で縦横約170cmあり、壁画などを別にするとクリムト最大の絵画のひとつです。
安らかに眠る幼子とその子供を抱く若い女性、その背後に顔を手で覆った老女が描かれていて、クリムトが深い関心を寄せた生命の円環をテーマに、人間の一生を幼年期、青年期、老年期の三段階に分けて描いています。
3人の背景は灰色と黒で描かれていて、死を示唆する表現のようにも観て取れます。
また原寸大に複製された壁画「ベートーヴェン・フリーズ」など見どころ満載の展覧会です。
※「ベートーヴェン・フリーズ」はクリムトがベートーヴェンの交響曲第9番交響曲第9番に着想を得て描いた全長34m にもおよぶ壁画です。
その他、同時代のウィーンで活動した画家たちの作品や、クリムトが影響を受けた日本の美術品なども合わせて展示されます。
会期 4月23日(火)〜7月10日(水)
休館日 5月7日(火) 20日(月) 27日(月) 、 6月3日(月) 17日(月) 、7月Ⅰ日(月)
開館時間 午前9時30分〜午後5時30分
※金曜日は午後8時まで(入館は午後7時30分まで)
会場 東京都美術館 企画展示室
「クリムト展ウイーンと日本1900 」チケット料金と購入方法について
前売り券を買っておけば200円はお得になりますので、ぜひ事前にチケットを購入しておきましょう♪
(フェルメー展のように日時指定入場制ではありませんので敷居は低いです。)
200円は行き帰りの交通費の足しにもなりますし、馬鹿にできない額ですよね。
一般 1600円 1400円
大学生・専門学校生 1300円 1100円
高校生 800円 600円
65歳以上 1000円 800円
前売り券:2019年1月17日(木)〜4月22日(月) 発売中
当日券: 2019年4月23日(火)〜7月10日(水)
前売り券は以下で販売されています。
公式サイト(オンラインチケット)
セブンチケット
ローソンチケット
チケットぴあ
イープラス
CNプレイガイド
他にもこちらに該当される方は無料や半額になりますよ〜♪
・6月1日(土)~6月14日(金)は大学生・専門学校生・高校生無料
・身体障害者手帳・愛の手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・被爆者健康手帳をお持ちの方とその付添いの方(1名まで)は無料毎月第3土・翌日曜日は家族ふれあいの日により、18歳未満の子を同伴する保護者(都内在住、2名まで)は当日一般料金の半額
・都内の小学・中学・高校生ならびにこれらに準ずる者とその引率の教員が学校教育として観覧するときは無料(事前申請が必要)
※ いずれも証明できるものをご持参ください
期間・数量限定 特別先行前売り券はこちらへ。
※夜間に人数限定でクリムトを鑑賞できる「プレミアムナイト鑑賞券」5500円はすでに完売です。
「クリムト展とウィーンと日本1900」の混雑を回避するには?
もちろんまだ始まっていないので、混雑状況は予想するしかないのですが、東京では約30年振りの待望のクリムト展なので混雑は必至でしょう。
会期は2ヶ月半ありますが、2ヶ月半あると思っては行けませんよー。
そう思っていると気が付いた時には残りの会期があと数日、、、!なんてことに。。。
会期が迫ってくると駆け込みの人で混みますので、(2018年の冬に開催されたムンク展の終了日近くなってからの混雑はかなりでしたよー。)始まって少し経ったあたりが比較的混雑が緩和される頃かと思います。
狙い目はゴールデンウィークが終わったあとの5月、6月の平日ですね。
(※5月15日(水)、6月19日(水)はシルバーデイのため65歳以上の方は無料になります。
シルバーの方には良いのですが、混雑が予想されますので、この日は避けたほうが無難でしょう。)
とは言ってもクリムト展です。平日でも混雑は必至でしょうね。
時間帯は金曜日の6時以降がおすすめです。
金曜日は午後8時まで開いているので、Ⅰ時間半あれば鑑賞できるのではないかと思われます。
この時間帯なら平日にお勤めの方でも行けるかもしれませんね。
翌日がお休みならば尚いいですよね。
あらかじめ予定は立てられませんが、お天気の悪い日に行くのも混雑回避にはいいと思います。
しかしこれは時間の自由が効く生活スタイルの方のみに有効ですね。
せっかくクリムトがまとまって見られる展覧会です。
できればゆっくり鑑賞したいですね。
会期が始まったら混雑状況などもこちらでお知らせしていきたいと思います。
混雑を避けるには?
(シルバーデイ5/15、6/19は避ける)
・金曜日の6時以降の時間帯
・お天気の悪い日
を選ぶ。
まとめ
巡回展は2019年7月23日(火)〜10月14日(月・祝) 愛知県の豊田市美術館で開催されます。
東京展に行けない方はこちらをお見逃しなく!
クリムト没後100年というのは世界中どこでも同じですから、きっと作品は引っぱりだこだったはず。
日本でこれほどの作品がまとまって見られるのは本当にラッキーですね。
なお、2019年4月24日からは東京の国立新美術館でグスタフ・クリムトやエゴン・シーレらが活躍したこの黄金期と世紀末美術が誕生するまでの過程に焦点を当てた「ウィーン・モダン」展も開催されます。
どちらも並行して鑑賞すると一層クリムトを堪能できることでしょう。
2019年はクリムト満開の春になりそうですね〜。