ヘリウムガス入りの風船は誕生日やホームパーティーから、結婚式に至るまで、華やかな演出に大活躍します。
特別な日のためにヘリウムガスの入った風船を用意したいと思ったことはありませんか?
ふわふわと浮いている風船は可愛らしいですよね!
ヘリウムガスはどこで買えるのでしょうか?手軽に入手できるものなのでしょうか?
風船にヘリウムガスを入れて飾り付けに使いたい!
子供の頃、自分で膨らませた風船は浮かばないのに、お祭りで買ってもらった風船はなぜ浮くのだろう?と不思議に思いませんでしたか?
お祭りで買ってもらった風船には、ヘリウムガスという気体が入っていたからということがわかったのは、随分後になってからだったと思います。
ヘリウムガスとは?
ヘリウムとは元素記号でHeと書きます。
無色無臭無毒です。
私たちが生活している空気の中にごく少量(0,005%)含まれています。
しかし宇宙では水素についで2番目に多い元素なんです。
空気よりも密度が小さく、とても軽い気体です。
ヘリウムを入れた風船が浮くのは、周りの大気に比べて軽いからなんですね。
空気と比べて七分の一の重量なので、ふわふわと浮かび上がるのです。
アルミ風船とゴム風船ではどちらが長持ちする?
最近の風船にはアルミ風船とゴム風船がありますが、どちらが長持ちするでしょうか?
答えはアルミ風船です。アルミ風船の方が断然長持ちします。
ゴム風船は1日経つと萎んできて浮かぶ力が半減しますが、大きさにもよりますが、アルミの風船は1ヶ月くらいは普通に浮いています。
アルミの風船がかなりの間、部屋の天井にくっついて浮かんでいるのを経験したことがあるという方も多いのではないでしょうか?
なぜしぼんでくるの?
風船には細かい穴が存在しており、その穴がヘリウムより大きいので、少しずつですがヘリウムが外へ洩れるからです。
ガスが洩れた事で浮力小さくなり、風船の重さを支えられなくなって浮かなくなります。
アルミ風船が長持ちするのは、ゴム風船より密封性がかなり高いからです。
風船を長持ちさせるコツは?
1、直射日光に当てないようにする。
特にゴム風船は光に弱いので、日光に当てないようにしましょう。
2、風に当てないようにする。
エアコンなどの風が直接の当たらない場所に置きましょう。
風で揺れるとガスが抜けやすくなります。
3、コーティングする。
ゴム風船の場合、市販のヘアスプレーを吹き付けることで長持ちさせる効果が得られます。
風船にヘリウムガスを使用する場合売っている場所はどこ?
風船1個を膨らませるのに、必要なヘリウムガスはどのくらいなのでしょうか?
通常、ガスの単位には体積を用います。体積を表す単位には、㎥(立方メートル)やℓ(リットル)がありますが、日本ではℓ(リットル)単位で販売されることが一般的です。
9インチ 23㎝ 7ℓ
11インチ 28㎝ 14ℓ
24インチ 61㎝ 142ℓ
3フィート 91㎝ 425ℓ
一般的サイズ(9インチ)のゴム風船を10個膨らませる時に必要なヘリウムガスの量は、上記に充填ロス分を足した量に個数をかけて計算します。
※風船にヘリウムガスを充填する際、ガスが漏れてしまったり、入れ過ぎて後から抜いたりする場合があります。
これを「充填ロス」と言い、通常ヘリウムガスを準備する際には、必要量の10%程度を充填ロスとして見込むと良いでしょう。
つまり、9インチの風船を10個膨らませたい場合は、
(7ℓ×1.1)×10個=77ℓ
が準備すべきヘリウムガスの量ということになります。
また、風船を扱う人が不慣れな場合は「充填ロス」が多くなるので、基本となるヘリウムガスの1.2倍くらいの量を準備しておくと安心ですね。
市販のヘリウムガスは少量のスプレー缶タイプのものと、タンクタイプのものがあります。
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少量のスプレー缶タイプのものはアルミバルーンの充填を目的にしたものがほとんどです。
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ゴム風船を沢山膨らませるならタンクタイプのものが必要になります。
(ヘリウムガスは長期間の保存が可能です。)
売っている場所は?
大型雑貨店の 東急ハンズ、ロフト、ドンキホーテ
大型トイショップ トイザラス
大型家電ショップ ヨドバシカメラ、ヤマダ電機 などで取り扱っています。
アマゾンや楽天のネット通販でも手に入ります。
ダイソーではアルミタイプの風船(1個108円)を買うと、その場でヘリウムガスを108円で入れてくれるサービスがありますが、
店舗はかなり限られているので、直接お店に確かめる必要があります。1個208円でアルミの風船を買うことができるのでかなりリーズナブルですが、
ヘリウム不足による生産、出荷制限も始まっているようなので、このサービスを受けられるのもそう長くないかもしれませんね。
※世界的なヘリウムガスの枯渇により、100%輸入に頼っている日本ではヘリウムガスが一切入ってこない状況になっています。(2019、3月時点)
日本にはヘリウムを多く含む天然ガスの井戸は存在しないため、日本ではヘリウムは生産されていないんです。
風船に使うヘリウムガスの代わりはある?
ヘリウムより軽い水素を使えばもっと浮いている時間も長くなって良いのでは?と思いませんか?
ヘリウムより軽い元素なのですから当然だと思うのですが、水素が風船に使われないのには理由があります。
水素はとても軽く、火を近づけると音を立てて燃えてしまうからなんです。
水素で満たされたところに火花が散れば爆発が起こり大変危険なんですね。
その昔「飛行船ヒンデンブルグ号」が着陸寸前に爆発炎上したのは、充填していた水素に、外皮に塗ったゴムの摩擦により静電気が引火したことが原因です。
ですので、現在は風船にはヘリウムガスが使われているのです。
まとめ
ふわふわと浮く風船は夢があって憧れますよね。
パーティやイベントで沢山飾ったら見栄えがよくて素敵だなーと思います。
しかしヘリウムガスでふわふわ浮くゴム風船をたくさん作るのは、かなり高価なものになってしまいます。
最近はアルミ風船の方をよく見かけますが、ゴミ風船よりアルミ風船の方がヘリウムガスが抜けにくく、ガスの量も少なくて済むので、経済的だからなんですね。