マーガレットを大きくしたようなキク科の花ガーベラ、鮮やかな色が特徴でお花屋さんでよく見かけますね。
でもこのガーベラですが、頂いたり買ってきたりしてすぐに萎れてしまったという経験はありませんか?
とても可愛いお花ですので2、3日で萎れさせてしまうのは勿体無いですよね。
できるだけ長く楽しむにはどうしたら良いのでしょう?
ガーベラの花がしおれる原因は?
通常、切り花は、春秋なら1週間~10日、夏なら4~5日、冬なら10日~2週間程はもちます。
しかしお花によってはすぐに萎れてお辞儀をしてしまうことがあります。
特にガーベラは首がうなだれてしまいやすいお花です。
一番の原因は切り口から水を吸い上げられなくなったことによります。
花や葉から水分が蒸発して、水分の供給が追いつかなくなっているのです。
ひとつには切り口の状態が悪くなるとそうなります。
また生けていた水が悪くなってしまって雑菌が繁殖した状態になると水を吸い上げにくくなります。
特にガーベラのように茎の表面に毛羽立ちがある茎は、水につけておくと黒くなりやすく雑菌が繁殖します。
ブルースターも毛羽立ちがあり、萎れやすいですよね。
あとは直射日光の当たる場所やエアコンなどの風が直接当たる場所、湿気の多い場所(蒸れるのも痛みの原因になります)などに飾るのもよくありません。
直射日光が当たらない、比較的涼しいところに飾りましょう。
ガーベラの切り花を長持ちさせる方法
では、萎れたガーベラを復活させ、長持ちさせるにはどうしたらよいのでしょうか?
切り口をきちんと広げ整えてあげれば、水を十分に吸い上げることができるようになります。
水分を葉や花に送り届けることができれば萎れかけても、再び生き生きと復活してきます。
つまり「水揚げ(=水の吸い上げを良くすること)」をきちんとすれば、長持ちさせられるのです。
深水
「深水(しんすい)」という「水揚げ」法の一つですが、水を深く張って水圧を高めて水を上げる方法です。
用意するのは、新聞紙とバケツです。
新聞紙で花首が下がったガーベラを巻いていきます。
花首を真っ直ぐに整えてから巻き、茎の下が新聞紙から出るように巻きます。
端からクルクルと巻いていきます。
この時、花首が真っ直ぐに固定されるように、ギュッギュッと新聞紙を巻きつけるようにします。
巻きつけたら、半分以上水を張ったバケツに、新聞紙で巻いた花を浸けます。
浸けたら、水から出ている新聞紙に霧吹きをして湿り気を与えます。
そのまま、半日から1日放置するとシャッキとします。
水切り
水切りとは水中で茎を切り戻すことです。
水を張ったバケツなどの中に茎をつけて、よく切れるハサミやナイフでスパッと斜めに切り落とします。
水の中で切るのは切り口から“空気の侵入を防ぐ”ためです。
切り口から空気が入ると導管内で気泡となり、水の移動が止まってしまうことがあるからです。
せっかく「水揚げ」のために切り口を整えても、気泡が入ってしまっては意味がありません。
またもう一つの理由は“切り口の乾燥を防ぐ”ためです。
乾くと入り口の状態が悪くなり「水揚げ」する力が減ってしまいます。
※もし水中で切ることが不可能な場合は、切ったらすぐにに水につけましょう。
ガーベラの茎はよく切れるカッター(ナイフ)またははさみで斜めに切ります。
切れないはさみ、カッターナイフは切るときに植物の気孔の細胞壁をつぶしてし水を吸い上げにくい状態になってしまいますので逆効果です。
毎日、少しづつ茎を切っていくと、短くなりますね。
短くなったガーベラもお皿やボール、水盤にあしらうと最後まで楽しめます。
きれいな水に生けます
水は毎日取り替えてあげる長持ちしますよ。
その時に漂白剤を1,2滴たらすと雑菌の繁殖が抑えられます。
ガーベラは茎が傷みやすいので、水に浸かっている部分は2,3cmにします。
延命剤(鮮度保持剤)を使えば、毎日水を取り替えなても大丈夫です(延命剤は主に殺菌効果があり水の中の雑菌繁殖を抑えます。)
ガーベラの花を長持ちさせる方法のまとめ
ガーベラの花が萎れてしまう原因は、切り口からの給水が十分でなくなっているためです。
切り口を切り戻したり、水を清潔に保つなどこまめに世話をしてあげると持ち直します。
またガーベラの場合は茎が傷みやすい性質があるので、花瓶の水は少ない方がいいですね。
手をかけてあげれば長く楽しめますので、萎れた時には上記の方法を試してみてくださいね。