子ども時代に折り紙で七夕飾りを作った方も多いと思います。
三角や四角に折った折り紙に切り込みを交互に入れて、
開くと編み目が出来ていて、簡単だけれど仕上がりが結構複雑になるので、
いくつも作って楽しかった思い出があります。
短冊に願い事を書くのも楽しみでした。
ここでご紹介するのは仙台七夕まつりで伝統的な飾りとして
受け継がれているものです。
飾りひとつひとつにちゃんと意味があるのですね〜。
何も知らずに作っていたものも意味を知るとなるほどなーと思います。
仙台七夕祭りについてはこちらをご覧下さい
七夕の由来や笹飾りの意味についてはこちらをご覧ください
目次
仙台七夕まつりの伝統七つ飾り
仙台七夕まつりには欠かせない「七つ飾り」ですが、明治時代には確立され現在に至っています。
ひとつの笹竹に七つ飾り全てが飾られるのが特徴です。
作る時にそれぞれの飾りの意味を知ると七夕まつりへの興味も深まりますね。
短冊(たんざく)
昔は7月6日の朝にサトイモの葉にたまった夜露(天の川の露とされていました)で墨を摺り、
梶の葉に詩歌や『七夕」「天の川」などと書いて字の上達を願ったそうです。なんかロマンチックですね!
吹き流し(ふきながし)
織物に使う糸を表していて、機織りや手習ごとの上達を願いました。
折り鶴(おりづる)
鶴の長寿にあやかって、祖父母や父母の延命長寿や家内安全を願い作られます。
昔は最年長者の年の数だけ折っていました。
投網(とあみ)
大漁や豊作を祈ることから、そしてその年の幸運を網で引き寄せるという意味も
込められています。
屑篭(くずかご)
七夕飾りを作ったあとの紙屑を入れて、ものを大切にして倹約を心がけることや整理整頓などを
象徴しています。
巾着(きんちゃく)
財布のことを指していて、節約や貯蓄の気持ちを忘れずにそして金運に恵まれますようにという
願いが込められています。きちんと口をひもで締めていて無駄遣いを戒めています。
紙衣(かみごろも)
お裁縫の上達や子どもの健やかな成長への願いが込められています。
仙台七夕まつりの歴史
七夕祭りは全国各地でありますが、仙台七夕まつりはその規模から全国一の七夕祭りでしょう。
毎年8月6日から3日間開催され全国から毎年2000万人を超える観光客が訪れます。仙台では「たなばたさん」と呼ばれ市民に大変愛されているお祭りです。
伊達政宗公の時代から太平洋戦争の間の中断はあったものの、現在まで400年以上続いている歴史のあるお祭りです。
豪華絢爛の七夕飾りが登場したのは昭和に入ってから。それまでは家々でつつましやかに行われるお祭りでした。
戦後の復興を機に少しずつ豪華になり、時代にあった新しい竹飾りも登場していますが、仙台伝統の七つ飾りはどの竹飾りにもさげられています。
また本物の和紙で作られているものも多く400年続く伝統の美が感じられます。
まとめ
七夕飾りの意味って考えたことなかったのですが、意味を知るともっと七夕についての興味も広がり、知りたい気持ち、知識欲も刺激されますね。
お子さんのいる方は一緒に七夕飾りを作りながら意味を伝えてあげると子供達の思い出になることでしょう。
楽しい七夕祭りをお過ごしくださいね。