夏の花の代表といえば、蓮を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか?
水辺に咲く蓮の花と円形の大きな蓮の葉は涼を感じますよね。
家庭での栽培は容易でないので、季節になると蓮を見に行くのを楽しみにしています。
お寺や神社が多い鎌倉では、蓮の名所がいくつかありますので、ご紹介します。
鎌倉の蓮の名所は?見頃はいつ?
鎌倉で蓮の名所といえば、鶴岡八幡宮と光明寺の蓮池があります。
その他にも、蓮の花が見られるのは、本覚寺、英勝寺、大朽寺、長谷寺、光則寺などなど神社仏閣と蓮の花は被写体にはぴったりのようで、この時期は早朝から蓮の花の写真を撮りに鎌倉に来られる方も多いようです。
鎌倉の蓮は7月初旬から咲き始め、見頃は7月下旬頃です。
蓮の花は早朝に開き昼過ぎには萎んでしまいます。
そして3、4日後には花びらが散ります。
あっという間に散ってしまいますが、次から次に咲くので蓮池が広ければ1ヶ月ほどは楽しめます。
ですので蓮の花を鑑賞する場合はお昼過ぎには萎んでしまいますので、早朝におでかけになるのがおすすめです。
鎌倉 鶴岡八幡宮 源平池の蓮
鎌倉の蓮池でなんといっても圧巻なのは鶴岡八幡宮の源平池に咲く蓮の花です。
鶴岡八幡宮の蓮はとても立派で実際にみると花も葉を大きくその迫力にびっくりします。
八幡宮の本宮に向かって太鼓橋の左側の池が平家池、右側の池が源氏池と呼ばれています。
上の写真は7月7日(2017年)の源氏池の蓮です。
まだまだこれからという感じですね。
昔は平家池は平家の赤旗に因んでピンクの蓮、源氏池は源氏の白旗に因んで白い蓮が植えられていたそうですが、今は混ざっていますね。
実際に目の当たりにすると源平池に隙間なく広がった紅白の蓮のその大きさに圧倒されると思います。
まっすぐ天に向かって伸びた茎に広がる花と葉が美しくで思わず見入ってしまいます。
2017年 7月28日 ↑↓
源氏池にある回遊式庭園は鶴岡八幡宮の創建800年を記念して開園したものです。
冬期はぼたん園として開園していて入場料500円のところ、この時期は100円になります。
無人の入口に箱がありそこに100円入れて入場できます。
そこからの眺めもまた素晴らしくおすすめですよ。
(注:ぼたん園は2017年現在は園内整備のため休園しています。)
鎌倉の光明寺の観蓮会
鎌倉のもうひとつの蓮の名所は材木座にある光明寺です。
本堂右手にある記主庭園に咲く蓮は「かながわ花の名所100選」にも選ばれていています。
ここでは大賀博士が、2000年前の弥生時代の地層から発見された古代の蓮の種から、発芽に成功した大賀ハスも見ることができるんですよ。
毎年7月の後半の土日の二日間、観蓮会(かんれんかい)が開かれています。
2017年は7月22日(土)、23日(日)です。
ライブや朗読会や抹茶席などが設けられます。
抹茶席は特別な時にしか上がれない大聖閣で頂けます。(1000円)この時には普段は拝観できない阿弥陀三尊も拝観できますよ。
ちょっと変わったところでは象鼻杯(ぞうびはい)という催しがあります。
蓮の茎はレンコンと同様に空洞があり、葉の上から注がれたお酒が長い茎の空洞を流れてきて、それを頂くものです。
蓮の茎を象の鼻に見立てたのでしょうが、ユニークなネーミングですよね。
こちらは500円で頂けます。
最終日の夕方には献灯会(けんとうえ)が開かれ、参道の提灯に灯りが灯ります。
お稚児さんとともに海に向かい、海難事故で亡くなられた方と魚たちの供養をします。
行列は17:30から法要は18:00からになります。
さいごに
蓮は泥の中から咲くその清廉な姿に、煩悩の苦しみから悟りを開く様と重ねられて、仏教では神聖な花として扱われてきました。
蓮の見頃は7月下旬から8月上旬です。
お寺や神社への参拝とともに蓮の花をお楽しみくださいね。