秋の味覚の代表のサンマですが、一番美味しい食べ方はやはり塩焼きですね。
それも七輪で炭で焼いた秋刀魚なら最高でしょうね。
さんまの塩焼きで食べるか食べないか迷うのが内蔵の「はらわた」です。
食べる派と食べない派に2分されるようですが、あなたは「はらわた」を食べますか?
わたしは見た目もなんとなく気持ち悪く、あの苦みも苦手で残しています。
果たしてサンマの「はらわた」は食べるべきものなのでしょうか?
そして内蔵から出てくる赤い糸のようなものって寄生虫!?
サンマのはらわたは美味しい?
サンマのはらわたを残すなんて、はらわたを食べるためにサンマを食べる、サンマの身はおまけというほどはらわたを好む人もいる一方、見た目も気持ち悪いし、苦いし食べるなんて考えられないという人もいます。
はらわたを食べる人の意見
コクがあっておいしい。
白い身とワタと醤油を渾然一体にして食べると、香ばしさと苦みと辛さが一体となって口の中に広がり最高に美味しい。
新鮮ならはらわたこそ美味しい。
はらわたを食べない人の意見
環境ホルモンの影響で内蔵に悪いものがたまっているのでは?
だとしたらはらわたを食べるのはリスクがある。
苦いのが苦手。
はらわたを食べる、食べないは人それぞれの好みもあるでしょうが、はらわたを好まない人には、新鮮なはらわたを食べた事がなくてその美味しさに気付いていない場合もあるようです。
新鮮なサンマの見分け方
秋刀魚の鮮度の目安で一番見分けやすいのがくちばしの色です。
よーく見るとくちばしの突端が黄色みを帯びているものがあり、これが新鮮な秋刀魚の目安です。
また目が澄んでいるもの、黒目の周りが濁っていなくて透明なもの、体全体に光沢があるものが新鮮な秋刀魚です。
選ぶ時はくちばしの先の色が黄色くなっているかどうかをチェックしましょう!
また鮮度が悪いと、焼いた時に腹が破けて溶けた内蔵が飛び出します。
腹は敗れずに肛門かあ何かでてくるのは、逆に新鮮です。
普通の魚の内蔵は食べられないのに、なぜサンマの内蔵は食べられるのでしょう?
さんまの内蔵には胃がないので食べたものは30分ほどで消化します。
消化管が一本の管になっているので、食べたものが体にとどまらずに短時間で消化するのですね。
普通の魚は36時間ほどかかります。
胃の中に食べたものがとどまっているので、内蔵を食べると食中毒をおこしてしまうことがあるのです。
さんまのはらわたの栄養
サンマのはらわたには多くの栄養が含まれています。
レチノール
ビタミンAの一種で美肌効果があります。
レチノールはコラーゲンの生成を促す働きがあるので、シワに効果があります。
化粧品の中にはレチノールを配合したものも多いようですよ。
鉄分
サンマの身には鉄分が含まれていますが、はらわたにはより鉄分が含まれていますので、貧血の予防に効果的ですね。
サンマのはらわたの赤い糸のようなものは寄生虫!?
塩焼きにした秋刀魚のはらわたに、赤い糸のようなものを見たことはありませんか?
最近は魚介類につくアニサキスという寄生虫が原因の食中毒が、ニュースになったりしていますので、アニサキスではないかと思う人もいるかもしれませんが、アニサキスは白い半透明で糸くずのような形状なので違います。
これは「ラジノリンクス」というサンマの内蔵につく寄生虫です。
(サンマ以外にも青魚にはよくつく寄生虫です。)
食卓にあがるサンマのほとんどに入っています。
寄生虫ですが、食べてもなんの害もない寄生虫なので、ご安心ください。
まして塩焼きにして熱が加えてあれば全く心配はいりません。
その他の寄生虫についても、しっかりと火が通っていれば、寄生虫は死んでいるので食べても問題はないそうです。
いくら新鮮なさんまのはらわたが美味しくて、栄養があり、寄生虫も焼いて食べれば問題なくてもやっぱり、内蔵を食べるのは抵抗がある方には、無理ですよね。
そんな方には焼く前に頭と内蔵を同時にとるやり方をご紹介します。
まな板の上でさんまの腹を下にして立てた状態で、胸びれの上のあたりから包丁を入れ(切り落とさないように寸止め)胴の方を引っ張ると頭と内蔵が同時にきれいに取れます。
まとめ
さんまのはらわたは、水揚げされたばかりの新鮮な秋刀魚なら生臭味もなく美味しいようです。
今まで鮮度の低いものを食べていて、その美味しさを味わっていなかったのかもしれません。
熱を加えれば寄生虫の心配もないようですし、お酒のアテなどにもよく合いそうですね。
今まではらわたを敬遠していた方、新鮮なサンマが手に入ったらぜひ食してみませんか?